2019年度第1回学習会を開催しました

秋田県生協連合会は2019年7月26日(金)秋田市のイヤタカで2019年度第1回学習会を開催しました。組合員・役職員65名が参加し、司会は組合員活動協議会委員の近藤深芳さんが務めました。

三浦貴裕会長の開会挨拶のあと、日本生協連 品質保証部 安全政策推進室 中川英紀様を講師に迎え「ゲノム編集技術を応用した食品について」の講演を行いました。

開会挨拶 三浦貴裕会長
講演 日本生協連 中川英紀様
司会 近藤深芳さん

ゲノム編集という言葉自体がまだ一般的に認知されているとは言えず、まだ発展途上の技術であるにもかかわらず、今年中には食品として流通されようとしています。講演では、ゲノム編集のしくみ、従来の育種や遺伝子組み換えとの違いについて説明され、ゲノム編集とはこれまで長い年月をかけて作られてきた作物が、短期間で品種改良を可能とする技術であることがわかりました。GABA高含有トマト、食中毒リスク低減ジャガイモ、養殖しやすいマグロなど、いずれの食品も本当に必要性があるのか、消費者が求めているのか確認しながら進めていかなければならないと解説されました。またゲノム編集された食品の安全性の確保や、届け出の義務がないこと、食品への表示をしないことで消費者が選択できない不安も残りました。

日本生協連では既に厚生労働省へ意見書を提出、今後は組合員への情報提供や学習会の開催など、知る機会を増やしていきながら、生協ならではの取り組みを続けていく意向が述べられました。

講演後には参加者から多くの質問が寄せられ、食に対する関心の高さが伺えました。

報告する参加者
左から田中さん、笹嶋さん、住吉さん
閉会挨拶 大川会長

午後は今年3月に開催した沖縄戦跡・基地めぐりへ参加したコープあきたの住吉美恵子さん、笹嶋貞子さん、田中麻矢さん3人による報告会を行いました。実際の爆弾の破片を見たり、当時使われていた道を歩いてみたりと戦争の跡に触れ、当時の凄惨な様子を生々しく感じてきたという報告でした。当日出席できなかった、田中さんのお子さん2人のビデオメッセージも上映されました。

普天間基地の戦闘機の騒音や、辺野古埋め立て反対運動の拠点を訪れたりするなど、沖縄がいま抱えている問題に直面した参加者は、それぞれの胸に平和への思いを強く感じ取ったようでした。戦争で亡くなられた方々の無念さや、残された人々へ心を寄せ「小さなことから平和に近づいていきたい。生協でこの企画を37年間継続しているのは素晴らしい。これからも続けていってほしい」「遠く離れている沖縄のことを心に留め、絶対に戦争に参加してはいけない。戦争を美談にしてもいけない。私たちも平和への声をあげていかなければならない」と感想を述べました。

最後に大川功顧問の閉会挨拶で終了しました。なお、当日は参加者の皆さんから、9月に開催するユニセフハンド・イン・ハンド街頭募金で使用する折鶴作りにご協力いただきました。

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