2025年8月8日(金)秋田市のイヤタカを本会場に県内全6会場をオンラインで結び、組合員・役職員86名の参加で開催しました。
秋田大学大学院教育学研究科教授 外池智氏が「戦後80年 継承的アーカイブの現状と教育的活用―秋田県を事例として―」と題し、戦禍を現在に伝える戦争遺跡の重要性と、その活用について講演されました。
外池教授は土崎空襲の遺構である被爆倉庫の解体について「戦争遺跡は“百聞は一見にしかず”で、その場に行くと説明の言葉は必要ないがその遺構を壊してしまった」と貴重な遺構が失われていく現状を危ぶまれました。全国で多くの戦争遺跡が国や自治体の文化財に指定されている一方で、秋田県を含む4県は指定ゼロという現状に「歴史的価値に気付かないまま遺構が失われていく可能性が懸念される」と私たちが保存の声を上げる必要性を訴えました。


土崎港被爆市民会議の伊藤津紀子氏による「土崎空襲について」の講演では、当時4歳だった伊藤氏が一夜にして住まいを失い、近所に住んでいた多くの方が亡くなったことなどの生々しい体験談や、伝え継がれてきた記憶を話してくださいました。戦争体験を若い世代につないでいくことの重要さと、「戦争が二度と起こらないようにこれからも元気に活動を続けていきたい」との強い想いを語られました。


プログラムの最後は今年3月26日~28日に開催された「ピースアクションinオキナワ第42回沖縄戦跡・基地めぐり」に参加されたコープあきた組合員 戸田妙子さん、こころさん親子による参加報告を行い、戦争体験者講話や戦争遺構・資料館の見学、基地の移設問題など、現在の沖縄が抱える問題についても学習した3日間の行程を報告していただきました。こころさんはご自身の体験を記録マンガとして製作し報告され、「心の動きがよくわかる、新鮮ですばらしい報告だった」と参加者から感想をいただきました。


原爆の惨禍から80年を迎え、平和をテーマとした3つのプログラムを通して過去に起きた戦争の悲惨さと当時の方々の想いを学ぶ機会を得ました。二度と同じ過ちを繰り返さないよう、県生協連ではこれからも平和な世界の実現のため、戦争や核兵器の実相を次世代へと継承していく活動を続けてまいります。

