秋田県生協連について
県生協連の活動
会員生協の概況
県連からのお知らせ
アクセス
創立
: 1962年2月24日
会長理事
: 大川 功
会員生協数
: 5組合
総組合員数
: 約15.5万人
 
県連からのお知らせ

第1回学習会を開催しました

講師 丹波史紀准教授
報告 小林芳昭専務
司会の成田弘美さん
講演を聞く皆さん

 秋田県生協連合会は2017年7月31日(月)に秋田市のイヤタカで県内の組合員・役職員65名の参加で第1回学習会を開催しました。司会は組合員活動協議会委員の成田弘美さんが務めました。

 大川 功会長の開会挨拶のあと、立命館大学産業社会学部 丹波史紀准教授による講演「子どもの貧困 誰もが安心して育つ地域を」を行いました。丹波先生のご専門は公的扶助・社会福祉生活で、近年はひとり親家族の貧困問題や社会的自立に関する研究に取り組んでおられます。

 講演では秋田県内の状況もよくわかるデータから、子どもの貧困について数値化された実態を知ることができました。

 日本の子どもの貧困率をみると、約6人に1人が貧困状態におかれていることになり、貧困問題は決して一部の人々の問題ではなく、社会全体の問題ということが明らかになっています。貧困というと経済的に困難な状態をイメージしますが、人生の様々な場面において経験すべきことができないことにより、その後の人生にも大きな影響をもたらす心配もあること、さらには社会的損失にもなるという話から、子どもがどんな環境に育っても健やかに成長できるような取り組みの必要性を感じました。

 また、兵庫県明石市の子ども施策も紹介されました。すべての子どもたちを救う対策を講じることが、結果的には貧困の子どもたちを救うことになるという事例は非常に興味深いものでした。

 最近急増している子ども食堂についても、子どもたちが安心して通える居場所や環境が地域の中にあることがまず重要で、その場所を通じて成長し経験することが大事だと述べられました。

 午後はコープあきたの小林芳昭専務より「風力発電について」の報告がありました。原子力発電に頼らないエネルギー政策を目指し、近年は各生協で再生可能エネルギーの発電・利用を進めています。東北の生協でもコープあきた、みやぎ生協、いわて生協の3つの生協の出資で秋田市下浜にコープ東北羽川風力発電所を建設し、2016年10月から稼働を開始しました。報告では羽の先端の速度や売り上げについて、また風力が強すぎても弱すぎても稼働できないことなど、普段あまり知らない風力発電について詳しく説明いただきました。

 当初は27%と言われた稼働率も現在までの実績は33%と、稼働状況も順調のようです。年間発電量は一般家庭約4,200世帯分に相当する1,500万キロワットで、CO2削減量は約9,000トンと地球環境への貢献にもつながります。風車を実際に輸送する様子と建設時の動画も視聴し、山間の狭い道で工夫して長大機器を運ぶ映像などには、参加者も感心した様子でした。

 最後に川村豊太副会長より閉会挨拶され、終了しました。

秋田県生活協同組合連合会 〒011-0941 秋田市土崎港北6-1-30 コープあきた本部内 TEL.018-880-2423