2024年度第2回学習会を開催しました

2024年12月5日(木)秋田市のイヤタカを本会場に県内全5会場をオンラインで結び、組合員・役職員77名の参加で開催しました。

山野内雅志会長理事の開会挨拶に続き、東日本大震災語り部 菊池のどか氏による「つなみの記憶~中学生だった私の体験談~」と秋田県防災アドバイザー渡部健悦氏による「災害への備えなどについて」の講演を行い、近年激甚化・頻発化する自然災害への心構えを学びました。

山野内雅志会長理事

岩手県釜石市出身の菊池氏は中学生のときに東日本大震災を経験されました。迫り来る大津波から安全な場所を目指し必死に避難する当時の様子や、長い避難所生活を余儀なくされる中、津波からは助かった人たちが避難先で亡くなっていくという非常に辛い体験をされたこともお話いただきました。「亡くなった方はこの町をどういう町にしたかったのか」「どうしたら震災を自分ごとにできるのか」との思いから地元の大学で防災に関する知識を学ばれ、現在はその貴重なご経験を伝える語り部として防災意識の普及啓発活動に尽力されています。

東日本大震災が発生し今年で13年目を迎えるにあたり、震災を風化させることなく今一度災害への心構えにしっかりと向き合うことが大事だというメッセージを伝えてくださいました。

菊池のどか氏
本会場の様子

元秋田県警警察官で現在秋田県防災アドバイザーとして県内各地に赴き活動を支援されている渡部氏は、日本海中部地震発生当時、男鹿市の駐在所に勤務されていました。地域の治安維持に懸命に努めながらも、地震の際は自分の身を守ることで精一杯というほどの甚大な災害を経験された、貴重なお話を伺いました。

情報収集に役立つアプリや自宅周辺の災害リスクを把握できるハザードマップの活用、さらには避難所の特徴を理解し避難することも重要とされ、在宅避難の際にはライフライン対策を徹底することなど、多くのアドバイスを頂戴しました。

渡部健悦氏

いつ、どこで起きるかわからない災害に対し「自分と家族の命を最優先に、自分の身は自分で守る」「防災グッズやハザードマップ、避難場所の確認など、災害に対する備えと準備を徹底してほしい」と力を込めて話されました。

能代センター会場の様子
由利センター会場の様子
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